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過去問題集

実際にイデアルで社内研修などで使用している整備士資格の問題集になります。
入社してからも現場業務だけではなく個々の知識の確認やスキルチェックの役に立ちます。一例ですが試してみてください

No.1

鉛バッテリに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

  • ① 起電力は、一般に電解液温度が高くなると低くなり、その値は、電解液温度が1℃上昇すると0.0002~0.0003V程度低くなる。
  • ② 自動車用バッテリの放電終止電圧は、一般に放電電流が大きくなるほど、高く定められている。
  • ③ バッテリから取り出し得る電気量は、放電電流が大きいほど小さくなる。
  • ④ バッテリの電解液温度が50℃未満におけるバッテリの容量は、電解液温度が高いほど減少し、低いほど増加する。

正解:③

バッテリーから取り出しうる容量は、放電電流の大きさによって変化する。すなわち放電電流が大きいほど取り出せる電気量(容量)が小さく、放電電流が小さいほど取り出せる電気量(容量)が大きくなります。

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No.2

CAN通信システムに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

  • ① 一端の終端抵抗が破損すると、通信はそのまま継続され、耐ノイズ性にも影響はないが、ダイアグノーシス・コードが出力されることがある。
  • ② バス・オフ状態とは、エラーを検知し、リカバリしてもエラーが解消しない場合に通信を停止している状態をいう。
  • ③ CANは、一つのECUが複数のデータ・フレームを送信したり、CANバス上のデータを必要とする複数のECUが同時にデータ・フレームを受信することができる。
  • ④ 各ECUは、独立してデータ・フレームをCANバス上に送信しているため、IDコードにより優先度が高いデータ・フレームを優先して送信する。

正解:①

正しくは、「一端の終端抵抗が破損すると、通信はそのまま継続されるが、耐ノイズ性が低下する。このとき、ダイアグノーシス・コードが出力されることがある。」です。

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No.3

SRSエア・バッグ・アッセンブリの脱着時等の注意点に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

  • ① エア・バッグ・アッセンブリを分解するときは、誤作動(膨張)防止のため、ショート・カプラ(赤色)をエア・バッグ側カプラに取り付ける。
  • ② SRSエア・バッグ・アッセンブリを保管する場合は、平坦なものの上にパッド面を下に向けて置いておく。
  • ③ システムの点検をするときは、アナログ・サーキット・テスタを使用するとエア・バッグが誤作動する恐れがあるので、デジタル・サーキット・テスタを使用すること。
  • ④ エア・バッグ・アッセンブリ交換後、バッテリにケーブルを取り付ける際は、マイナス・ケーブルを取り付けてからプラス・ケーブルを取り付けること。

正解:③

アナログ・サーキット・テスタの方が入力インピーダンス(抵抗)が小さく、デジタル・サーキット・テスタの方が大きいです。特に抵抗測定時にその差は歴然と表れます。すなわち、テスタから電流を測定物に出し、戻ってきた電流で針を振らせるアナログ・サーキット・テスタはとても危険であるといえます。デジタル・サーキット・テスタも電流を出しますが、1mA以下です。レンジによれば、ほんのわずかな電流しか流しません。ですから、回路をあまり刺激せず安全であるといえます。

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No.4

スタータの回転力の発生の原理に用いられる「フレミングの左手の法則」について次の文章の(イ)~(ロ)に当てはまるものとして、下の組み合わせのうち、適切なものはどれか。

フレミングの左手の法則は、左手の親指、人差指、中指を互いに直角に開き、人差指を(イ)の方向、中指を(ロ)の方向に指すと、親指は力の方向となる。

  • ① (イ)起電力 (ロ)磁力線
  • ② (イ)磁力線 (ロ)電流
  • ③ (イ)起電力 (ロ)電流
  • ④ (イ)電流  (ロ)磁力線

正解:②

それぞれの頭文字をとって、中指から「電・磁・力」と覚えましょう。

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No.5

スタータの負荷特性テストを行ったところ180Aの電流が流れた。バッテリの起電力を12V、その内部抵抗を0.02Ωとしたときのスタータの端子電圧として、適切なものは次のうちどれか。ただし、配線等の抵抗はないものとします。

  • ① 3.6V
  • ② 4.2V
  • ③ 7.2V
  • ④ 8.4V

正解:④

オームの法則です。まず、バッテリの端子電圧を求めます。「配線等の抵抗はないものとする」ということなので、バッテリとスタータの分圧回路が成立いたします。(スタータの端子電圧)=(起電力)-(バッテリの端子電圧)

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No.6

エンジン電子制御システムに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

  • ① D方式(スピードデンシティ方式)の吸入空気量の検出方法では、エアフロメータにより直接吸入空気量を検出し、その時のエンジン回転数で割った値をもとに1サイクル当たりの燃料噴射量を求めている。
  • ② ロータリバルブ式ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)は、コイルに流れる電流の大きさと方向をデューティ制御することによって開度が制御されている。
  • ③ インジェクタは、一般的に、エンジンECUからの信号により、通電時間だけ燃料をインテークマニホールドに噴射している。
  • ④ MAPS(マニホールドアブソリュートプレッシャセンサ)は、スロットルバルブの下流の吸気管内圧を検出している。

正解:①

Dジェトロニック方式(スピードデンシティ方式)の吸入空気量の検出方法は、インテーク・マニホールドの圧力値で検出します。

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No.7

電子式点火時期制御システムに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

  • ① 過電流保護制御は、高速回転時のイグニッションコイルの二次電圧の上限を制御する。
  • ② 始動時の点火時期は、吸入空気量、エンジン回転速度に関係なく固定されている。
  • ③ 冷却水温が低いときは、点火時期を遅角させる必要がある。
  • ④ エンジン完全暖機後の点火時期の基本進角度は、吸入空気量(エンジン負荷)及びスタータ信号をベースにエンジンECUが制御する。

正解:②

始動時は、各センサーからのフィードバック信号がありませんので、点火時期は固定されどのような環境下でも始動が出来る様にしています。

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No.8

エアコンディショナの冷凍サイクルに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

  • ① エキスパンションバルブは、レシーバを通ってきた低温・高圧の液冷媒を急激に膨張させて、高温・低圧の霧状の冷媒にする。
  • ② 感熱筒はパイプに密着されており、パイプの温度によりエキスパンションバルブの絞りを自動的に調整している。
  • ③ コンプレッサで約1.7MPaに圧縮された冷媒は、約80℃の高温の気体の状態となる。
  • ④ コンデンサで冷却された冷媒は、液体と気体の混合状態であるので、これをレシーバに送り、気液分離する。

正解:①

正しくは「エキスパンションバルブは、レシーバを通ってきた高温・高圧の液冷媒を急激に膨張させて、低温・低圧の霧状の冷媒にする。」です。

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No.9

オート・エアコンの風量制御のうち、オート制御に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

  • ① 吹き出し口がFACEモードで、コンプレッサをONにした直後、温風吹き出しによる顔面への不快感をなくすための制御である。
  • ② ブロアモータ起動後、約2秒間はLoで風量を制御し、起動電流からブロアコントローラを保護している。
  • ③ 冷却水温が低く、吹き出し口がFOOTモードのとき、足元からの冷風吹き出しによる不快感をなくすための制御である。
  • ④ 外気温度、設定温度、車室内温度などの条件によってコントロールユニットが吹き出し温度に見合った風量を決定し、パワートランジスタなどによってブロワモータを無段階に変速させている。

正解:④

コントロールユニットは、各センサーからのフィードバック信号から吹き出し温度に見合った風量を決定し、パワートランジスタなどによりPWM(Pulse Width Modulation)制御を行い風量の調整をおこなっています。

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No.10

「道路運送車両法」に照らし、自動車の種別として、適切なものは次のうちどれか。

  • ① 普通自動車、小型自動車、軽自動車、大型特殊自動車及び小型特殊自動車
  • ② 普通自動車、小型自動車、二輪自動車、大型特殊自動車及び小型特殊自動車
  • ③ 大型自動車、普通自動車、小型自動車、二輪自動車及び小型特殊自動車
  • ④ 大型自動車、小型自動車、軽自動車、大型特殊自動車及び小型特殊自動車

正解:①

道路交通法の車両の区分と道路運送車両法の自動車の種別を混乱しない様にしましょう。

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